内視鏡検査をこれから受けたいという方は、不安軽減のためにも知識を身に着けておくと良いでしょう。
一口に内視鏡検査といっても、さまざまな種類があります。
この記事では、内視鏡検査に関する基本的な事柄を取り扱っています。
内視鏡検査の内容とは
内視鏡検査は、「内視鏡システム」を用いて、食道や胃、大腸といった消化管を内側から観察する検査です。
どのように観察するの?
通常、消化管と呼ばれる内臓は直接見ることができません。
しかし、エックス線検査では見落とすおそれがあり、検査のためにわざわざ体にメスを入れるというのも、患者の負担が大きくなってしまいます。
そこで、内視鏡検査では、先端にカメラやレンズが取り付けられたチューブを体内に挿入し、内部の映像をモニターに映して観察するという方法を取っています。
挿入するのは、食道や胃であれば鼻か口のいずれかです。
大腸であれば、肛門から挿入します。
内視鏡システムとは?
内視鏡システムは、いくつかの機械で構成されています。
体内に挿入する「挿入部」は、大部分が0.5~1センチほどの太さのチューブです。
先端には画像を取り込めるカメラやレンズ、体内を照らすライトが取り付けられています。
内側には空気(ガス)や水を送り込むノズルが通っており、最新のものほど、多機能です。
挿入部は、さまざまなボタンが付いた操作部で、曲げたり、送気や送水を行ったりと細かく行えます。
挿入部でとらえた映像は、内視鏡システムと一体になったカラーモニターに映し出されます。
内視鏡検査の種類
内視鏡検査は、チューブを体内に挿入して行うのが主です。
チューブはそれほど太くはないものの、患者が動くと危険があります。
そのため、麻酔や鎮静剤を用いて、患者は横になっておく必要があるのです。
麻酔だと患部は麻痺しているものの、半分は意識が覚醒しています。
鎮静剤であれば、ほとんど眠ったような状態で受けられるといった違いがあります。
また、大掛かりな検査を受けるのが好みでないという方に向いているのが、カプセル内視鏡です。
カプセル状になった内視鏡機材を飲み込むだけの検査となるため、麻酔や鎮静剤などを使用することがありません。
ただ、医師が操作できないため、観察が不十分になるおそれもあります。
内視鏡検査には種類があり、メリットデメリットなども異なりますので、自分に合ったものを選ぶようにしましょう。